2011/12/31

書籍感想)ラッコ11号(番貝編)/平丸一也・ひなたしょう

週刊少年ジャンプにて連載中の「バクマン。」に登場する平丸一也氏が、劇中のジャンプで連載していた「ラッコ11号」のノベライズ。
僕はこれまでの「バクマン。」感想で何度も書いている通り平丸&吉田ペアが大好きなので迷わず購入。終始笑いながら読み終えたよ!


ラッコ11号 番貝編
闘え!平帆水産株式会社 第一宣伝部部長

作者のひなたしょう氏には失礼かもしれないけれど、これ平丸さんが書いてるとしか思えない…!それくらい平丸さん成分がぎゅっと詰まった一冊。ファン必読。
以下、ネタバレあり。

2011/12/27

書籍感想)ビブリア古書堂の事件手帖/三上延

本屋さんでたまたま手にとったら面白そうだったので購入。買って正解! 帯によれば「本の雑誌が選ぶ2011年度文庫ベスト10 第1位」とのこと。僕は余りこういうランキングを参考にはしないけど。


本書のサブタイトルは「栞子さんと奇妙な客人たち」で、シリーズ第1作。既に2冊目の「栞子さんと謎めく日常」まで発売されているので、近い内に買ってこようと思う。

本の内容自体が面白いのもそうだが、それ以外にちょっと考えさせられる事もあった。「本好きについて」とか「書籍の電子化について」とか。

以下、ネタバレは無いのでご安心あれ。

2011/12/25

漫画感想)Landreaall(19)/おがきちか

ああもう面白くて続きが気になって考えさせられて堪らない。ランドリオール最新刊。

 

物語としては馬上槍試合の本戦〜決勝戦直前までの出来事で、時間はそんなに経たない19巻だけれど、少し前からDXが抱えている「王って何?」テーマはかなり前進したように思う。
そしてDXの恋愛再燃。ぎゃー。

以下、ネタバレありあり。

2011/12/23

書籍感想)恋物語 ひたぎエンド/西尾維新

セカンドシーズン終了、そしてファイナルシーズンに続くらしい。物語シリーズ最新刊、恋物語のご紹介。
以下、ネタバレ全開。今回は比較的短め。

2011/12/22

漫画感想)げんしけん(11)二代目の弐/木尾士目

二代目の弐っつーか11巻だと個人的には思います。げんしけん最新刊のご紹介。


なお本作には「女装する男性」やら「男性同士のカップリングを妄想して興奮する」といった要素が出てくる都合上、感想を書くにしてもそういう話が出てくるんで、耐性のない方はご注意ください。あとネタバレもアリアリです。

2011/12/17

書籍感想)OVER HEAVEN/西尾維新

「ジョジョ」の連続ノベライズ企画である「VS JOJO」の第二弾。今回の作者は西尾維新。
本編(漫画の方)第六部「ストーンオーシャン」にて存在が明かされたDIOの手記。そこには「天国に至る方法」が書かれていたが、空条承太郎の手で焼却されてしまう。それを復元したのが、この本。つまり内容はまるまる、DIOの記したノートだ。


読み終わって最初に思ったのは、「これは評価が分かれそうだぞ」だった。
  • DIO様の意外な面が読めて嬉しい!
  • こんなのDIO様じゃない…
このどちらになるかは、僕の中でも微妙なラインだった。そして今も迷っている。
以下に迷いながら辿った考えを記す。僕はなんだかんだでディオ様の事が好き過ぎるので、毎度の事ながら凄い長文注意。長いから結論を先に書くと、面白い。面白いが、注意して欲しい。

以下ネタバレ有り。

2011/12/13

舞台感想)ハウ・アー・ユー?

板橋にあるサブテレニアンという小劇場で舞台を観てきた。

物凄く長くなりそうなので、誰に読まれる事も期待しづらいけれど、それでも僕は吐き出しておこうと思う。良い舞台に触れると、人は寡黙でいられないから。


2011/12/11

書籍感想)義経変生譚(1)リプレイ:天下繚乱RPG/三輪清宗

TRPG(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)に最後に触れたのD&Dで、天下繚乱は全くのノータッチ。で、新しい世界観やルールを掴むのに一番手っ取り早いのがリプレイ(プレイの結果を脚本風にまとめたもの?)だと個人的に思っている。


とは言ってみたものの、 中国嫁日記で更に有名になった井上純弌さんが自分の嫁のロールプレイをすると聞いて購入したというのが本当の所。
天下繚乱については二の次で(ゴメンナサイ)、笑いを求めて読んだ結果、これがもう、お腹痛くって。

2011/12/04

クレーマー・クレーマー

街で、ものすごいクレーマーを見た。 - シロクマの屑籠

この記事を読んで、これまでに見かけたり言い寄られたりした数々のクレーマーが思い出された。その中で一番強烈だったのは、やっぱりアレだと思う。

2011/12/03

漫画感想)めだかボックス(13)/暁月あきら・西尾維新

くそー、おっもしろいなぁ。
読み終わって最初に呟いたのはそんな一言だった。そして二回目を読み始めた。


表紙ほどには球磨川ちゃんが活躍しない13巻、以下ネタバレ注意。

2011/12/02

書籍感想)テイルズオブヴェスペリア 竜使いの沈黙(上)(下)/奥田孝明

最初はXbox360で、後にPS3版も発売されたテイルズオブヴェスペリア(ToV)のスピンオフノベル、竜使いジュディス編。下巻が先日発売されたので、早速感想を。

  

以下は、この小説のネタバレに加え、ゲームToVのネタバレも含むのでご注意あれ。

2011/11/29

JOYSOUNDさんからお返事ついた

昨日の記事を書く前に、JOYSOUNDさんには問い合わせのメールを投げてあったんだけど、今日早速その回答が届いたので。

やっぱP2Pだそうで。

2011/11/28

JOYSOUND DIVEはダダ漏れか確かめてみた

JOYSOUND DIVEが結構楽しめる。
簡単に言うと、ネットに繋いであるPS3を使って自宅でカラオケを楽しもうというもの。本来は有料サービスだが、12月19日までは無料で楽しめるそうだ。

なお、一曲何円という課金形式ではなく、24時間で300円/30日で1000円。期間内であればどの曲を何回歌ってもいい。ワンドリンクが付くカラオケボックスより割安と言えそうだ。

しかし。
Torneで頻繁に観ているジャンルがダダ漏れになっている(利用規約を変えただけなので、今でもフルモンティ)PS3の事である。ちょっと心配になって、調べてみたよ!

先に結論書いとくと、現時点でははっきり分からないけど、多分大丈夫なんじゃないかな、と。

2011/11/27

Wi-Fiルータ所有者が知るべきヤバい事

正直物凄い面倒臭くて、無線LANの便利さと以下に書く面倒さを比較したら、ひょっとしたら前者を諦めた方がいいんじゃねーの、とすら思う位だけれど、とにかく書こう。

元ネタは高木浩光氏のブログである。
Wi-FiのMACアドレスはもはや住所と考えるしかない

かなり長いので、全部読むのはしんどいという方の為に以下で噛み砕いて短くしてみようと思う。それでも長いんだけど。
想定する読者は、PocketWi-Fiなどのモバイルルータ機器や、自宅に設置する無線LANルータを所有している、全ての人である。

2011/11/26

漫画感想)よつばと!(11)/あずまきよひこ

あえて分類するとしたら日常系としか言えないし、何か突拍子もない非日常が訪れるわけでもないのに、こんなにこんなに面白い。
どこかで見たような、どこかで体験しておきたかったような、優しい日々に安心して笑っていられる。


よつばは本当に周囲の大人に恵まれてるよなぁ。
以下、ネタバレありだけど、ネタバレ読んじゃったとしてもこれの面白さは全然損なわれないから大丈夫!

2011/11/21

技術書)Androidプログラミングバイブル

簡単なアプリくらい自分で書けた方が、Android端末を持っている価値(効果)が高まる事は疑うべくもない。
(学習に対する費用対効果って問題はあるけれど)
というわけで、簡単なアプリくらい書けるようになろうと。Webで読める資料は読み漁ってみて、それでももう少しまとまった情報が欲しくなり、ネットの評判を見ながら本屋で立ち読みしまくって決めてきたのが、この一冊。


この本についてどうこうと言うよりも、この手の技術書全般に対して、愚痴混じりのメモ。


2011/11/13

アニメ版&小説版)輪るピングドラム 〜18話&上中巻

アニメにグイグイ引き込まれていたのに、何が起こるか分からない、どこへゆくのかも良く分からないので感想を書けずにいた、「輪るピングドラム」。
小説版の中巻を読んだら色々と整理がついたり、素直に面白いと思ったので、ややとりとめもないけれど雑感をまとめておく。
以下、ネタバレ含み。

2011/11/10

書籍の自炊)スキャンまでの作業を画像多めで

タイトル通り。

本日の内容はスキャン前の分解と裁断、主に分解の手順を紹介します。色んな流儀があるらしいですが僕は手で裂くタイプです。

本好きの方にとってはグロテスクに感じられるかも知れない画像が多数ありますのでご注意あれ。

2011/10/21

リア充と非リアを隔つもの;愛?

先日、orangestarさんのブログが更新された。

ベストセラー作家だけどハックルベリー(id:aureliano)さんの質問にこたえるよ!

ハックルベリーさんというのは「もしドラ」の作者さんですが、こちらは置いといて、僕はorangestarさんのエントリに心を揺さぶられたので、そっちの話をしたい。

2011/10/17

今期観るアニメ一覧(2011秋)

全部じゃないけど大体第1話を観てみて、今後も観続けようと思っているアニメ。

ネタバレは特に無いはず。自分の燃え/萌えポイントを語っているだけなのでご注意あれ。

2011/10/04

漫画感想)バクマン。(15)/小畑健・大場つぐみ

もし平丸さんが居なくなっちゃったら、僕はこのマンガを読まなくなるかも知れん。


改めて平丸さんの魅力がビンビンの15巻。以下ネタバレあり。

2011/09/30

書籍感想)鬼物語 しのぶタイム/西尾維新

物語シリーズ最新刊、鬼物語のご紹介。

 

「100パーセント現実味あふれる小説です。」とは、この悪鬼跋扈する世界観でどういう話になるんだろうとページを繰ると、なるほど現実的だなぁと逃げ道を塞がれる思いに陥ってしまった。
決してつまらないわけではなくて、とってもとっても面白くて、久々に見る真宵との漫才は涙が出たけれど、読後に爽快感などはなかった。
読み終わって感じたのは、無力感と、「これ…『しのぶタイム』…!?」という疑問ばかりだった。

以下、ネタバレあり。


2011/09/28

ゲーム感想)テイルズオブエクシリア

テイルズシリーズ最新作。両方の主人公のストーリーを一通りプレイしたので、(まだ見てないサブイベントも少しあるけど)感想をまとめておく。


以下、ネタバレありまくり。とっても長いので注意。

2011/09/22

書籍感想)マスカレード・ホテル/東野圭吾

3件の殺人事件が起きた。いずれの現場にも似たような暗号が残されていた事から、連続殺人事件として捜査が進められる。暗号を解いた結果、それぞれ次の犯行の場所を示している事が分かった。そして3件目の暗号で予告された次の現場は、高級ホテル


4件目の凶行を防ぐ為、そして犯人確保の為、数名の刑事がホテルマンに扮して犯人を待ち構える。刑事として全てを疑う目線とは真逆の、ホテルマンの目線に立った時、誰もが犯意なく被っている嘘の仮面が浮き彫りになる。

以下、ネタバレあり。

2011/09/16

書籍感想)恥知らずのパープルヘイズ/上遠野浩平

「ジョジョ」の連続ノベライズ企画である「VS JOJO」の第一弾。今回の作者はブギーポップシリーズの上遠野さん。
舞台はイタリア、マンガ本編第5部(ジョルノ編)完結時点から半年後の世界。主人公は第5部の途中で苦境に立たされたジョルノ達と別れ、そのせいで「裏切り者」「恥知らず」と囁かれてしまっているパンナコッタ・フーゴと、彼のスタンド・パープルヘイズ。


仲間はもちろんのこと、彼自身さえも傷付けかねない危険なスタンド能力は、読者から見ても「コイツ扱いづらそう(物語内の部下としても、物語外からみた登場人物としても)」とのレッテルを貼られ、ましてマンガの中でまともに戦闘に参加したのは一度だけで、主人公メンバーから離脱。

しかしそれでも、本作はジョジョ本編から見て単なるサイドストーリーやトリヴィアルな裏話ではなく、正しくジョジョのアフターストーリーとして、その精神を受け継いでいる。その精神を、作者とファンは「黄金の風」と呼んでいる。

以下、ネタバレあり。

2011/09/10

書籍感想)少女不十分/西尾維新

「とある小説家」による、十年前のトラウマの独白。その出来事は、彼が小説家として現在生きている理由になっていると言う。


一言でまとめてしまえば、これは西尾維新氏の自己紹介なのかも知れない。彼らしく何重にも誤魔化してはいるけれど。
或いは、彼自身のこれまでの作品を読む際のガイドブック足り得るのかも知れない。だから、僕はこの本が「西尾維新ファンじゃないと楽しめない本」ではないと思う。

以下、ネタバレあり。

2011/09/04

映画感想)英国王のスピーチ

史実を基にした、リアルな感動モノ。といっても、感動「させる」ような演出は殆どなく、自然と感動「できる」ような、優しい物語だ。

 

 英国王子バーティは、吃音症(どもり)に悩まされており、様々な克服方法を試みてはいたものの、半ば以上諦めかけていた。「自分は話す事が最も苦手だ、国民もそれを知っていて馬鹿にしている」そんなコンプレックスを抱えたまま、彼は恐れていた王位継承の日を迎える。ヒトラーが台頭する時代は、国民を戦争に向けて鼓舞する必要を迫っていた。

彼の治療を担うセラピスト・ライオネルとの友情と、彼を支える王妃エリザベスとの愛情が見所となる。

以下、ネタバレあり。

2011/08/31

カレログって実はドジっ子じゃね?

8/29にサービスを開始したカレログが、twitterでも話題になっている。まず、カレログって何?
  • Androidアプリである
  • インストールされた端末は、GPSの位置情報や通話履歴などの情報をサーバに送る
  • カレログ利用者は、サーバにログインする事で、同意済み端末の情報を閲覧できる
スパイウェアじゃねえか、などと言われるのも無理はないと思える機能。
機能が如何にヤバいかは既に整理されているので、文書関連のヤバさにツッコミを入れておこうと思う。
なお、カレログのホームページにリンクを貼っていないのは理由がある。お勧めできないサービスだから貼ってないというのもあるが、それだけではないのだ。困った事に。

2011/08/15

書籍感想)ザッポス伝説/トニー・シェイ

自発的にはこういう本に手を伸ばさないけれど、人から借りて読む事に。読書体験は冒険であり出会いなので。
アメリカの靴通販の雄、ザッポス・ドット・コム(日本での知名度は高くないかも知れない。amazonが約800億円かけて買収した企業だと言えば凄さが伝わるだろうか)のCEOが、自身の半生(といってもまだ30代)とザッポスの経営を通じて学んだ知見をシェアしてくれる。

表紙はトニー・シェイ本人。若い!

著者の主張はシンプルで分かりやすい。またここに書かれているアイデアの価値は、起業家や経営者にしか通用しないものではなく、現場の従業員やリーダークラスにとっても参考になる部分が多くある。
だが、日本で生き日本で働く身としては、そう簡単に自分の生き方/働き方に取り込めるようなものではない。文化が違うから。しかしそう思うと、日本の労働文化(価値観)って変わっていけるんだろうかと暗い気持ちになったりもする。

2011/08/08

「消せる紙」を試して分かった意外な特性

twitterで「消せる紙」という商品を見かけ、興味を引かれたので衝動買いしてみた(安かったし)。

公式ページ
amazonリンク

一言で説明するとポータブルホワイトボード。「ホワイトボードがない部屋での会議」といったシチュエーションを主として想定しているようだ。こっちがこの商品の真っ当な使い道だと思う。普通に便利だろう。

僕の場合は、邪道外道を承知で、外で使えないか?と考えて買ってみた。
結果、紙のノートと比べてどっちが使い勝手が良いかと問うなら、残念ながら紙に軍配があがった。
だけどやって見て良かった。これは紙とは違う特性を持った出力デバイスだ

2011/08/04

書籍感想)障害を問い直す/松井彰彦+川島聡+長瀬修(編著)

久しぶりにがっつりとこの手の本を読んだ。頭の整理の為に個人的感想を記しておく。


長い感想になるが、前置きが三つ。
  1. 本書は論文集に近い構成になっている。軽い読み物といった体裁でも内容でもない。
  2. 冒頭「はしがき」にある通り、本書はこれまでとは違う新たな学術分野を切り開く為の土台固めとも言うべき段階のものだ。「まだまだこれから」なのは当たり前で、だからそこは批判の対象にはならない。
  3. この感想を書く僕は障害者ではない(本書には幾つかの定義が登場するが、その何れの意味に於いても)し、家族に障害者も居ない。悪く言えば野次馬だ。ただ、障害者を弟に持つ友人や、自身が障害者である友人や、自分が障害者になりかけた経験から、関心は高い方だと思う。こんな本を手にとって買う時点で関心があるんだが。
上記を踏まえて、感想を短くまとめると、こうだ。

「障害者ではなく、関心も大してない人」をもっと巻き込んでいく必要がある。本書内でも何度か触れられているが、まだ弱い。そのような人にとっては、最悪不快になるような内容も、含まれてしまっている。
おもねる必要がある、とは言わない。でも共感してもらう必要はある。そこをもっとブラッシュアップしていく為に、本書は「障害者ではなく、関心も大してない人」にこそ読まれるべきだと、そう思った。

漫画感想)バクマン。(14)/小畑健・大場つぐみ

安定の読み心地。バクマン。14巻の紹介。




この巻は、「悪ガキ、あらわる」、「安定のギャグ担当コンビ」、「帰ってきたアイツ」といった内容。
全巻からのヒキで登場するのは、かなり味の強い新キャラ。好き嫌い分かれるんだろうなー。僕はそんなに嫌いじゃない。

以下ネタバレあり。

2011/08/02

マウスやUIから、全然関係ない話への雑考

自分で使うつもりは全くないんだけれど、好き者にとっては気になる「TOUCH MOUSE」の紹介記事を見ながら考えた事。


日本マイクロソフト、タッチでジェスチャー操作可能な無線マウス 
拡大画像(具体的の操作
記事は次期モデルについて。画像は現行モデル。

第一印象は良くなかった。特にリンク先の画像にある操作方法を見て、「うわあ、人間の直感に基づかない、製作側が勝手に決めた操作方法だなあ。誰がこれをわざわざ覚えて使うんだろう」的な事をまず思った。

(ガジェット好きではそれでも使うけれど、それはおいといて)

しかし、落ち着いて考えてみて感想を改めた。
「マウスにせよソフトのUIにせよ、人間が自然に習得した直感に基づいてるものの方が少ない。だからそこは問題ではない。問題は、囲い込まれた自覚があるかという点くらいだ」

2011/07/27

AndroidはLinuxの轍を踏むか

Androidが好調である。スマートフォンでもタブレットでも、iOSの売上を追い抜くのも時間の問題だとする記事も見かける。
しかし、特許問題という大きな爆弾が控えている。

AndroidのベースとなっているLinuxも、以前にマイクロソフトから特許権侵害で(たびたび)訴訟を起こされている。

マイクロソフト:「LinuxとFOSSは当社の特許235件を侵害」

残念ながらこの教訓は活かされなかったようだ。Androidも同じ轍を踏む事になりそうである。

2011/07/23

漫画感想)3月のライオン(6)/羽海野チカ

桐山くんとひなちゃんの(恋愛的な意味での)進展にキャーキャーするのが不謹慎に思えるほどに。本質的で素朴で、だからこそ誰にでも通じるテーマが、ここにある。


自分の居場所」「それを勝ち取り/守る為の戦い」「不義への怒り」。6巻のテーマはこの3つだと思う。
以下、長文。ネタバレ有り。


2011/07/20

僕がViberを試しもしない3つの理由

パケット通信料だけで、キャリアを問わず通話とメッセージの送受信ができるというViberというアプリがある。これまではiPhoneでしか使えなかったものがAndroidでも使えるようになったそうな。

しかし僕は使わない。試そうとも思わない。その前段階で止めた。理由の全ては、彼らのプライバシーポリシーにある。

2011/07/17

モバイル雑考3)スマフォのOSどれが良い?

Android auと称し、かなりの広告費を投じてAndroidを推していたKDDIが、WindowsPhoneも市場に投入するとの事。

KDDIがWindows Phone 7スマートフォン「IS12T」投入と報道、国内初登場に

選択の幅が広がるのは悪くないけれど、じゃあ何を基準に選べばいいのか、という話になる。当のauがどう差別化していくのかも興味深い(分かりやすい所でいえば、WindowsPhoneはビジネスユースを想定して住み分けるとか?)。

2011/07/12

映画感想)イヴの時間

以前劇場で観て以来、購入が遅れてしまっていた作品。今日届いて早速観たので、醒めやらぬ内にレビュー。

一言でこの作品の魅力を表すなら、「調和」だ。他に適当な言葉が見つからない。

「精密」とは違う。確かに会話のテンポは驚くほど軽妙で、計算し尽くされているような所はあるけれど、それでもこの作品は、「精密」という言葉が持つ非人間的で隙間の無い窮屈さとは無縁である。

「平和」とも違う。この作品にはある種の緊張感が満ちていて、それはこの優しい空気と時間を破壊しかねない可能性を如実に匂わせている。「平和」で「安穏」に見える優しさも含んでいるけれど、決してそれだけではないのだ。

「調和」といっても、それは完成された静的な調和でもない。周りを気遣いながら、おっかなびっくり進む現在進行形の調和
ちょっと不恰好に見えるかも知れないが、誰に押し付けられたわけでもない優しい調和がここにある。

だから僕は大きな声で言いたい。早く続きを作ってくれ!!

  

以下ネタバレ注意。


2011/07/09

購入後2ヶ月時点で使ってるAndroidアプリ

スマートフォン購入から丸々2ヶ月が経ち、それなりに多くのアプリを入れては試し消していった(これは自慢にならない効率の悪い方法だった)ので、現時点で使用頻度の高いアプリを一度まとめておく。

2011/07/02

今は電子メモを買わない

電子メモというとポメラみたいなものを想像する向きもあるだろうが、ここではブギーボードとかマメモみたいなものを電子メモと呼ぶことにする。

ポイントは、手書きであり文字も絵もレタリングも自由という点(ポメラはいい製品だがこれに該当しない)。
これは紙とペンの利点でもある。そこに、紙では実現できないデジタルの良さ(保存性・可搬性・検索)も加えたいというわけだ。
また、持ち運び可能という点も含めておく。

随分前からこの種の製品を検討してきたけれど、現時点で買いと言えるものは無い。残念ながら。

2011/06/29

書籍感想)囮物語 なでこメデューサ/西尾維新

物語シリーズ最新刊、囮物語のご紹介。
今回の語り部は、タイトルにもある通り千石撫子。可愛い可愛い女の子。

本作は、既刊「なでこスネイク」の続きであるかのように展開する。つまり、神社で蛇を殺した事を発端に、蛇の怪異に魅入られてしまう物語のように。
しかし実際には違う。続きというなら「まよいマイマイ」の続きだ。

また本作は、「するがデビル」と似た演出に見える。つまり、これまで阿良々木暦の目を介した三人称だったキャラが、一人称になる事でその本性を暴かれるというように。
しかし実際には違う。敢えていうなら「つばさタイガー」に似ている。

もはや恒例のように、ここにも叙述トリックが存在する。否、叙述トリックと呼ぶには可愛い、子供のような目くらましが。“囮”が。

以下、ネタバレ有り。

2011/06/27

漫画感想)Landreaall(18)/おがきちか

連続で漫画紹介すると漫画ばっかり読んでるみたいだな…。
でもその中で今一番先が気になっているのが本作、ランドリオールである。

  
※限定版にはおまけの小冊子がつく

この漫画を紹介するのは難しいと感じる。原因は、複数のエピソードが同時並行で走っていって、それらが予想しえない形で決着(なるようになる)するというこの漫画のスタイルだ。

正直に言うと、1・2巻を読んだ時点ではそこまで飛び抜けて面白いとは感じていなかったのだ。ところがその後、最初の火竜とマリオンに絡んだ一連の話が一段落した段階で、「何この漫画めっちゃ面白いやん」となった。僕の場合はね。

そして18巻は、「展開」の巻であって「(ひとまずの)決着」の巻ではない。今起こっている事をきちんと整理した上で、今後を妄想しつつ、次巻を心待ちにしたい。
以下ネタバレ全開につきご注意あれ。

2011/06/26

漫画感想)岸辺露伴 ルーヴルへ行く/荒木飛呂彦

お値段的に購入を躊躇っていた(¥2,800)けれど、かっとして買ってきた。ジョジョラーとして抑えない手はないだろうという強迫観念がなかったとはいえない。

だが、後悔はない。そしてジョジョラーでなくても問題なくオススメできる作品だった。
じっくり3回読み返して、それが感想だ。

そもそもはルーヴル美術館の側が主導する、ルーヴルBD(バンド・デシネ)プロジェクトに、日本の漫画家として荒木先生が参加した形。

おおまかな話の筋は、ルーヴル美術館のどこかに在るという「この世で最も黒い、最も邪悪な絵」を、露伴が探しに行くというもの。

「ジョジョ」のキャラクターは岸辺露伴以外にも数人登場するが、知らなくても別に問題はない(仗助は、居るのに顔が出てこない…!)。

ただ、「漫画」として読むと、ちょっと違うな、という印象はある。
以下、ネタバレ有り。そしてとても長い。ご注意を。

2011/06/20

ネット利用雑考2)頑張れウィークエンドプログラマ

激しく今更ながら、以下のTogetterについて私見を記しておく。


内容を簡単に紹介すると、夜フクロウという名前のMac用Twitterクライアント(フリー)の作者に対し、このソフトを以前から使っていたユーザの一人が抗議しているというもの。
両者の主張は以下の通り。
  • (作者)非公式RTを重ねていくと、文字が切れて結果的に改竄みたいな事になるし、会話を追いづらくなるから、多段非公式RTはできないようにしました。
  • (ユーザ)多段非公式RTでないと会話が追いづらいです。できるように戻して下さい。
基本的に両者の主張は平行線になる。
この件について私的結論を述べる。「どちらもTwitterの仕組みについて知らない事がある」から生じた問題で、「両者の要求を満たす一つの答えは存在する」。それを選択すれば良い。
現プログラムへの実装が難しいかどうかは分からないが、答えは見つかっている。

本当に難しい問題は別の所にある。が、まずは上記についての補足から。

2011/06/15

漫画感想)乙嫁語り(3)/森薫

色々思う所があったので速攻感想を。

前巻の最後でアミルさんとカルルクくんの元を離れたイギリス人、スミス。
これまでは観察者だった彼が、3巻ではもっと深い形で物語に関わる事になる。第2の乙嫁、タラスとの個人的な感情の交流によって。

ここからは思い切りネタバレになるので未読の方はご注意あれ。

2011/06/13

ネット利用雑考1)効率重視の情報収集法

“ネットは広大だわ。”

「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」より

士郎正宗先生のシビれる名言を引くまでもなく、ネットは本当に広大になった。そこかしこに情報が溢れていて、どこに目を遣れればいいのか悩む程だ。

情報収集は、大きく4つのシーンに分けられる。
  1. 自分がそれまで殆ど知らなかった分野に切り込む時
  2. はっきりした疑問の答えを探す時
  3. 自分が普段から集めている情報を漏らさず掬いたい時
  4. 自分が思いもよらないような全く新しい情報に触れたい時
1. にネットは余り向かない。体系的にまとまった知識を得るなら専門書を何冊か読むか詳しい人に講義してもらった方が速い。
2. には多くの人が検索エンジンを利用している事だろう。どんなキーワードを放り込むかで効率は変わってくるが、そこはもう感覚的な問題だ。

3.4. は、単純にやり方――アプリやサービスを利用するかどうか――によって大きく効率が上下する。今日はその辺りを。

2011/06/09

コンソール雑考2)完全不動のホームポジション、だけど…

タッチタイピングの基本はホームポジション(指の置き場所)にある。必要最小限の指の動きでタイプするのが正しく、そして最も速いと言われている。
しかし実際の所、殆どのケースでは指どころか腕ごと動いてしまう。マウスを使う為だ。その辺りは前稿「恍惚のポインティングデバイス」にも書いた。しかし、例えトラックボールを使っても、動きを要する事に変わりはない。

色々と悩み探した挙句、僕はついに手にいれた。完全不動のホームポジション、腕を動かさずにポインティングとタイピングを両立する環境を。

2011/06/07

モバイル雑考2)タブレットを持たない選択肢

タブレット端末市場もかなり一般に認知されてきた。iPad2とGalaxyTabあたりが今の所ツートップを走っているが、数え切れない程のメーカーがこの市場に参入している。玉石混淆のそれらを眺めて検討するのはそれだけでも楽しい。

しかし、タブレットでしかできない事は少ない。ひょっとすると無い。タブレットの価値は、一台で複数の機能を満たす汎用性にこそある。

2011/06/05

書籍感想)ロンリー★コンバット!/日向まさみち

ロリコンを患ったので塾講師になった。しかしロリコンは子供を悲しませてはならない。YesロリコンNoタッチ。見て癒される事はあっても、決して手出しはしない。
そんな主人公・伏見イナリが、女子中学生と真剣な恋に落ちてしまい――。

とても面白かったので早速紹介。直接的なネタバレは無し。
なお本作に性的な描写は含まれない。

2011/06/03

Ultrabook発表を受けて

インテルが、ノートPCの新しい形として"Ultrabook"を提唱した薄く、軽く、長時間バッテリが持ち、そして何より速い、というそんなコンセプトらしい。
これに対して早速、GoogleのChromebookと比較してみたり、駄目な理由を10個もあげてこき下ろしたり、Macbook余りにも似ている(これは狙ってんだね)というごもっともなツッコミが入ったりしている。

僕としては、コンセプトに留まらず既にASUSが実機を出している所にインテルの本気を感じた。PCのハード開発には、CPUの仕様が分からないと何も着手できない部分があるので、これは2社連携して間に合わせたのだろう。
とはいえ、僕個人はそもそもノートPCを持つ意義を感じてないので、買う事も検討する事もないだろうな。

2011/06/02

モバイル雑考1)スマフォでできる/できないこと

5月から、スマートフォンを使いだした。
auのISW11HT。Felicaチップがないのはちょっと不便だけど、概ね満足している。
選んだ決め手はなんと言ってもWiFiテザリングだ。電話を複数台もつのは我慢ならなかったし、タブレットを買う際にその為の回線を契約するのもイヤだった。

僕にとって、外出時に必要とする機能は大体これ一つで済んでしまう。

2011/05/31

コンソール雑考1)恍惚のポインティングデバイス

入力装置と出力装置をまとめてコンソールと呼ぶ。
一般的なPCのコンソールは、ディスプレイ・マウス・キーボードの3つ。
これがデファクトになっちゃってるけど、洗練されてはいないと僕は思うんだ。

2011/05/30

初ポスト)出発点

新聞やブログやtwitterから、大量の情報が僕の中に流入してくる。
それらは混ざりあい、渦を巻き、溢れそうになって出口を探す。
形を為そうとするそれらには、丁度いい受け皿が必要で、twitterは小さ過ぎた。

そういう理由で、不定期更新のブログ、始め。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...