2011/09/30

書籍感想)鬼物語 しのぶタイム/西尾維新

物語シリーズ最新刊、鬼物語のご紹介。

 

「100パーセント現実味あふれる小説です。」とは、この悪鬼跋扈する世界観でどういう話になるんだろうとページを繰ると、なるほど現実的だなぁと逃げ道を塞がれる思いに陥ってしまった。
決してつまらないわけではなくて、とってもとっても面白くて、久々に見る真宵との漫才は涙が出たけれど、読後に爽快感などはなかった。
読み終わって感じたのは、無力感と、「これ…『しのぶタイム』…!?」という疑問ばかりだった。

以下、ネタバレあり。


2011/09/28

ゲーム感想)テイルズオブエクシリア

テイルズシリーズ最新作。両方の主人公のストーリーを一通りプレイしたので、(まだ見てないサブイベントも少しあるけど)感想をまとめておく。


以下、ネタバレありまくり。とっても長いので注意。

2011/09/22

書籍感想)マスカレード・ホテル/東野圭吾

3件の殺人事件が起きた。いずれの現場にも似たような暗号が残されていた事から、連続殺人事件として捜査が進められる。暗号を解いた結果、それぞれ次の犯行の場所を示している事が分かった。そして3件目の暗号で予告された次の現場は、高級ホテル


4件目の凶行を防ぐ為、そして犯人確保の為、数名の刑事がホテルマンに扮して犯人を待ち構える。刑事として全てを疑う目線とは真逆の、ホテルマンの目線に立った時、誰もが犯意なく被っている嘘の仮面が浮き彫りになる。

以下、ネタバレあり。

2011/09/16

書籍感想)恥知らずのパープルヘイズ/上遠野浩平

「ジョジョ」の連続ノベライズ企画である「VS JOJO」の第一弾。今回の作者はブギーポップシリーズの上遠野さん。
舞台はイタリア、マンガ本編第5部(ジョルノ編)完結時点から半年後の世界。主人公は第5部の途中で苦境に立たされたジョルノ達と別れ、そのせいで「裏切り者」「恥知らず」と囁かれてしまっているパンナコッタ・フーゴと、彼のスタンド・パープルヘイズ。


仲間はもちろんのこと、彼自身さえも傷付けかねない危険なスタンド能力は、読者から見ても「コイツ扱いづらそう(物語内の部下としても、物語外からみた登場人物としても)」とのレッテルを貼られ、ましてマンガの中でまともに戦闘に参加したのは一度だけで、主人公メンバーから離脱。

しかしそれでも、本作はジョジョ本編から見て単なるサイドストーリーやトリヴィアルな裏話ではなく、正しくジョジョのアフターストーリーとして、その精神を受け継いでいる。その精神を、作者とファンは「黄金の風」と呼んでいる。

以下、ネタバレあり。

2011/09/10

書籍感想)少女不十分/西尾維新

「とある小説家」による、十年前のトラウマの独白。その出来事は、彼が小説家として現在生きている理由になっていると言う。


一言でまとめてしまえば、これは西尾維新氏の自己紹介なのかも知れない。彼らしく何重にも誤魔化してはいるけれど。
或いは、彼自身のこれまでの作品を読む際のガイドブック足り得るのかも知れない。だから、僕はこの本が「西尾維新ファンじゃないと楽しめない本」ではないと思う。

以下、ネタバレあり。

2011/09/04

映画感想)英国王のスピーチ

史実を基にした、リアルな感動モノ。といっても、感動「させる」ような演出は殆どなく、自然と感動「できる」ような、優しい物語だ。

 

 英国王子バーティは、吃音症(どもり)に悩まされており、様々な克服方法を試みてはいたものの、半ば以上諦めかけていた。「自分は話す事が最も苦手だ、国民もそれを知っていて馬鹿にしている」そんなコンプレックスを抱えたまま、彼は恐れていた王位継承の日を迎える。ヒトラーが台頭する時代は、国民を戦争に向けて鼓舞する必要を迫っていた。

彼の治療を担うセラピスト・ライオネルとの友情と、彼を支える王妃エリザベスとの愛情が見所となる。

以下、ネタバレあり。

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