2011/06/03

Ultrabook発表を受けて

インテルが、ノートPCの新しい形として"Ultrabook"を提唱した薄く、軽く、長時間バッテリが持ち、そして何より速い、というそんなコンセプトらしい。
これに対して早速、GoogleのChromebookと比較してみたり、駄目な理由を10個もあげてこき下ろしたり、Macbook余りにも似ている(これは狙ってんだね)というごもっともなツッコミが入ったりしている。

僕としては、コンセプトに留まらず既にASUSが実機を出している所にインテルの本気を感じた。PCのハード開発には、CPUの仕様が分からないと何も着手できない部分があるので、これは2社連携して間に合わせたのだろう。
とはいえ、僕個人はそもそもノートPCを持つ意義を感じてないので、買う事も検討する事もないだろうな。

一昔前は、ノートPCの意義は確かにあった。

大きいのは、自宅やオフィスで使っているPCのデータや環境をそのまま外で使いたいというケース。要するに室内で使っている端末をそのまま外に持って行ってしまえという発想だ。
でも今や他の方法が幾らでもある。ネット経由でデータや環境の同期をとってもいいし、USBを使ってもいいし、セキュリティ的に問題があるならインテル謹製のThunderboltで一対一通信をしてもいい。

もう一つは、携帯電話では長文を打ちづらいので、ノートPCのキーボードが重要視されていた点。こちらも、キーボードを持たないスレートPCという選択肢が出来た。大きめのスレート端末(こんなのとかこんなの。萌える)なら、ソフトウェアキーボードも充分大きい。慣れの問題でしかない。スレートの方が軽いし。

というわけで、今はノートPCというカテゴリ自体に魅力を感じない。もちろんUltrabookにも。

僕の知る限り世界で初めてのノートPCは東芝が欧州で発売した。1985年だそうだ。Windows3.0よりも前。
この頃と比べて、PCの性能も高まったし、ユーザがPCを見る目も大分変わった。それに対応して新しい製品が開発されてきた。

インテルが認識しているユーザ最大のニーズは速さなんじゃなかろうか(CPUメーカだから当然ちゃ当然だけど)。つまり待ちたくないという願望だ。大多数のユーザはそれに同意し、速さを歓迎するんだろう。
でも僕にはあまり響かない。一言で言えば余計なものを持ちたくないが僕の願望だ。つまり自分をとりまく環境に整然さを求めている(タッチパネルで文字入力ができるなら、キーボードは要らないから切って捨ててしまえ、という)。

少数派な事は自覚しているよ…。だからこんなブログを書いているのだしね。


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