読み終わって最初に呟いたのはそんな一言だった。そして二回目を読み始めた。
表紙ほどには球磨川ちゃんが活躍しない13巻、以下ネタバレ注意。
オリエンテーション編は意外にも、というか最終的に誰になるかは運に依って、もがなの優勝で終わった。そこまでは、阿久根の成長といい皆の頑張りといい、とってもイイ感じで話が進んでいた。それこそ、読者的にも「ここまでの冒険が何よりの宝物だ!」と言って良いくらいの気持ちでいた。
それが、何このオチ。。。この落差、決して楽しい気分ではないんだけど、魅かれる。
次巻予告のページでは、善吉に選択肢が突きつけられるとか。素直に受け取るならこれは、「これまで通りノーマルのままではめだかちゃんにとっての稀少性を保てない」(そうしたのは安心院さんなんだけど)とした上で、
- 安心院さん達?の助けを得てめだかちゃんにとって特別な存在になるか
- その助力を突っぱねるか
ただ、めだかちゃんが余りにも安心院さんの思惑通りに動いてる感じは気にかかる。
生徒会戦挙編のラストで、自分の負けを認めようとしない球磨川を善吉がなじった時も、彼女はこう言った。
負けたくないと思う気持ちのどこが見苦しい (中略) 勝つ者が強いのではない 負けて這い上がる者が強いのだ! ー「めだかボックス(11)」第91箱より |
今回の善吉も見苦しいっちゃあ見苦しかったんだけど、諦めていなかったのは確かで、同じ基準で見れば殴る程の事か?と。勝手に過大評価して、その評価についてこれなかったら見下すって、おいおい。…まぁ彼女はずっとそんなキャラではあったな。
もしこれが安心院さんを欺く為のブラフだったりしたら面白いなー、などと妄想。善吉ちゃんのリアクションも若干不自然だし。彼を信頼してるからこそ悪平等陣営に派遣したのだ、的な。埋伏の毒やね。
安心院さんが何をしたいのかもはっきり分からないけれど、最終目標が「完全な人間の創造」だとしたら一番近いのはめだかちゃんだから、善吉を篭絡してあれこれ仕込んでめだかちゃんにブツけて、みたいな流れかな。
そういうのに真黒が一枚噛むとは思えないけど。てゆーか宗像久しぶりだな。そんなに善吉が好きだったか。
そもそも、「完全な人間の創造」とやらを阻止する上で一番の上策は、めだかちゃんを排除する事だっつーのも事実で、半袖あたりは余裕でそういう選択肢を取りうるから、今後の展開が全然読めない。ラスボスが悪平等ってのもどうなることやら。
全体の展開についてはこんなもん。で、球磨川くんのターン。
廻栖野さんには散々に言われてしまったけれど、それに対する反応は随分キュートになったよね。10巻「火付兎」で瞳先生に無視された時と構図とかは似てるんだけど、表情が違い過ぎて別人かと思うほど。それがプラス方向の変化なのは、安心院さんの封印状態から見ても明らかだ。自分が負けたっていうのにちゃんと仲間の為に適切な救援を呼んでいるし。
廻栖野さんの言い様も過剰なものがあって、さすが10組(スペシャル)。ノーマルはそこまで自分の勝ちを確信してないぞ…。
そして鮮やかに裏切って、いの一番に主人公から返り討ちに遭う球磨川。流石です。人にできない事を鮮やかにやってのけるッ!!!
その後、球磨川がどうやって黒神ファントムを使わせたかすっごい興味ある。そもそも普通に球蹴ったのかよこの男。
あの球磨川せんぱいがあなたにただ負けるとは思えなかったのでね 最低一回は黒神ファントムを使わせているはずだと信じてました ー「めだかボックス(13)」第114箱より |
直前に裏切られて猶この信頼っぷり。ぱねぇ。カリスマだよなー。財部に続き喜々津も陥落といった所か。
最後に、球磨川くんがキャラクター人気投票で圧倒的な一位を獲得し、本編外とはいえ裸エプロン先輩の本懐を遂げたのはとても喜ばしい事です。おめでとうございます!!
しかし。
人選が…。
中学生が居ないのはまぁしょうがないとして(残念なのか?)瞳先生が居ないとか(ぇ)江迎ちゃんが小さいとか、それより何より平戸ロイヤル(右上)要らねぇ!
次回の人気投票もきっと球磨川くんが一位なんだし、その時は今回外された女子委員長とか呼子・鬼瀬とか、そのへんが辱めを受けるんですかね!
…あ、保健委員長の赤さんは既に辱められていましたね。ご愁傷様です。
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