激しく今更ながら、以下のTogetterについて私見を記しておく。
両者の主張は以下の通り。
- (作者)非公式RTを重ねていくと、文字が切れて結果的に改竄みたいな事になるし、会話を追いづらくなるから、多段非公式RTはできないようにしました。
- (ユーザ)多段非公式RTでないと会話が追いづらいです。できるように戻して下さい。
基本的に両者の主張は平行線になる。
この件について私的結論を述べる。「どちらもTwitterの仕組みについて知らない事がある」から生じた問題で、「両者の要求を満たす一つの答えは存在する」。それを選択すれば良い。
現プログラムへの実装が難しいかどうかは分からないが、答えは見つかっている。
現プログラムへの実装が難しいかどうかは分からないが、答えは見つかっている。
本当に難しい問題は別の所にある。が、まずは上記についての補足から。
どちらもTwitterの仕組みについて知らない事がある
訳知り顔で解説するような事ではないが。
Twitterクライアントは無数にあるから絶対とは言えないが、「返信」という操作ができないクライアントはあるまい。
この操作をして呟いた時、その発言には「どの発言に対する返信か」を示す情報が追加される。どのユーザが何時何分何秒にしたどの発言に対する返信なのかが、ビシッと分かるようになっている。
この情報を辿って、会話を交互に並べて表示する事も可能である。クライアントによって表記は違うが、「スレッドを表示」とか「会話を表示」とかいった表現がされる。
Twitterをブラウザから使っている場合には、ある発言をクリックすれば右側に会話情報が表示される。極めてシンプルだ。
一方、非公式RTの場合はこの「どの発言を非公式RTしたのか」という情報が追加されない(されないクライアントが多い)。
どちらもTwitterの仕組みについて知らない事がある
訳知り顔で解説するような事ではないが。
Twitterクライアントは無数にあるから絶対とは言えないが、「返信」という操作ができないクライアントはあるまい。
この操作をして呟いた時、その発言には「どの発言に対する返信か」を示す情報が追加される。どのユーザが何時何分何秒にしたどの発言に対する返信なのかが、ビシッと分かるようになっている。
この情報を辿って、会話を交互に並べて表示する事も可能である。クライアントによって表記は違うが、「スレッドを表示」とか「会話を表示」とかいった表現がされる。
Android用クライアントtwiccaの画面。「会話を表示する」で会話を辿れる。 |
一方、非公式RTの場合はこの「どの発言を非公式RTしたのか」という情報が追加されない(されないクライアントが多い)。
これを夜フクロウの作者氏は問題視しているのだろう。
非公式RTの際、文字数の関係で元発言を一部省略したりする事がある。それを読んだ別の人が、省略される前の発言を読みたいと思っても、それを辿れない。これは確かに問題だ。
だから、作者氏は、多段非公式RTを禁止した。
でもそれは短慮なのだ。元発言を辿る為の情報が追加されない事が問題なら、追加してやれば良いのだから。
両者の要求を満たす一つの答えは存在する
訳知り顔で解説するような事ではないアゲイン。
その情報は、InReplyToStatus という(らしい)。非公式RTの際にもこれを追加してしまえば問題は解決だ。そんな事できるのかと言われても、実際にできているクライアントが世の中に存在する以上、できるのだ。
これで非公式RTに関する問題は解決である。InReplyToStatus を追加する環境であれば、どんどん非公式RTすればいいと僕は思う。
(広まるとリプ欄が占領されるという別の問題も聞くが、今回はその問題には触れない)
本当に難しい、価値が錯綜する問題は。
フリーソフトの作者はプロではない、という点だ。そして、プロでない人がコードを書く事は奨励されるべきなのだ。
ここまで書いてきた内容で、僕が夜フクロウ作者氏を非難しているように読めただろうが、それは誤解である。
知識があったって、偉そうな事を言いながらコードを書かない僕と、知識が欠けていたって、コードを書いて公開している作者氏とでは、圧倒的に作者氏の方が上だ。
知らなくたって書けばいい。公開すればいい。それがソフトウェア業界にとって、そして多くのユーザにとって歓迎される結果を招く。
法律が、全てのソフトに完全で希望通りの動きを要求するのは、絶望的な事だ(そんな法案が付帯決議つきとはいえ成立してしまったが…)。
同じように、ユーザも、全てのソフトに完全で希望通りの動きを要求すべきではない。作者は人間であり機械ではないし、知らない事も気づかない事もある。
どうしても気に入らないなら、文句ばかり垂れてないで自分でコードを書き始めればいい。最初からプログラマだった人間なんて居ないのだから。
と、自分へのブーメラン発言を投げて本稿を締める。
非公式RTの際、文字数の関係で元発言を一部省略したりする事がある。それを読んだ別の人が、省略される前の発言を読みたいと思っても、それを辿れない。これは確かに問題だ。
だから、作者氏は、多段非公式RTを禁止した。
でもそれは短慮なのだ。元発言を辿る為の情報が追加されない事が問題なら、追加してやれば良いのだから。
両者の要求を満たす一つの答えは存在する
訳知り顔で解説するような事ではないアゲイン。
その情報は、InReplyToStatus という(らしい)。非公式RTの際にもこれを追加してしまえば問題は解決だ。そんな事できるのかと言われても、実際にできているクライアントが世の中に存在する以上、できるのだ。
mikutterの設定画面。「非公式Retweetに〜」にチェックを入れるだけ。 |
twiccaの場合は、「引用して返信する」を選べば良い。 「引用してツイート」を選ぶとInReplyToStatusは追加されない。 |
(広まるとリプ欄が占領されるという別の問題も聞くが、今回はその問題には触れない)
本当に難しい、価値が錯綜する問題は。
フリーソフトの作者はプロではない、という点だ。そして、プロでない人がコードを書く事は奨励されるべきなのだ。
ここまで書いてきた内容で、僕が夜フクロウ作者氏を非難しているように読めただろうが、それは誤解である。
知識があったって、偉そうな事を言いながらコードを書かない僕と、知識が欠けていたって、コードを書いて公開している作者氏とでは、圧倒的に作者氏の方が上だ。
知らなくたって書けばいい。公開すればいい。それがソフトウェア業界にとって、そして多くのユーザにとって歓迎される結果を招く。
法律が、全てのソフトに完全で希望通りの動きを要求するのは、絶望的な事だ(そんな法案が付帯決議つきとはいえ成立してしまったが…)。
同じように、ユーザも、全てのソフトに完全で希望通りの動きを要求すべきではない。作者は人間であり機械ではないし、知らない事も気づかない事もある。
どうしても気に入らないなら、文句ばかり垂れてないで自分でコードを書き始めればいい。最初からプログラマだった人間なんて居ないのだから。
と、自分へのブーメラン発言を投げて本稿を締める。
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