舞台は近未来。アンドロイド(人間型ロボット)が実用化されてからそんなに経っていない頃。
人間は、自分とそっくりな姿をした機械との接し方をまだ決めかねています。道具のように素っ気無く扱う者が主流ですが、人のように接する者もいて、中には「人間より機械のほうが良い」と愛情を向ける者もいて。
しかし、隠れた喫茶店「イヴの時間」では、「当店内では人間とロボットの区別をしません」のルールを掲げ、お互いが人間かロボットかも分からぬまま一緒にコーヒーを飲み、会話を楽しんでいます。そんな喫茶店を中心に繰り広げられる、人間とロボットの心の交流のお話です。
現実でも、外見上は人間に近いロボットができつつあります。AIの方はまだまだ人間らしいとは言えませんが、もし人間と同じように感情を持ち、人の為に嘘もつけるAIができたとしたら、あなたは彼らをどう受け止めるでしょうか?世間は彼らを受け入れるでしょうか?
以下ネタバレは控え目にありますが、物語の面白さを損なう事はないと思います。
「イヴの時間」の世界では、人間同然の振る舞いができるAIが開発されてましたが、それは「余りにも生々しすぎる人間性」と判断されてしまいました。そこで一般に流通しているアンドロイドには全て、情緒を抑制する為の回路が組み込まれていて、いかにもロボット然とした機械的な振る舞いをするようになっています。
開発者達は人間らしいロボットを「怖い」と思ったのですね。そしてコミカライズを担当した太田さんも後書きの中で同じ思いを語っています。
原作アニメを初めて見た時、一番最初に思ったことは、「怖い」でした。
自分の住み慣れた家、家族、日常の中に突然アンドロイドがやって来たら。多分、すんなりと受け入れることは出来ない、というのが正直な感想でした。
ー「イヴの時間(3)」後書きより
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僕はあんまり怖くないタイプですが、怖がる人もいる事は承知してるつもりです。
それを踏まえてみると、イヴの時間コミック版は「怖い」人向けなのかなぁという気がします。
アニメ版もコミック版も、大筋としては「色々な問題がありつつも人間とアンドロイドは少しづつ分かり合ってゆく」といった終着点に落ちついていきますが、コミック版の方がそこに至るまでが慎重というか、おっかなびっくりな印象を受けました。
アニメ版では、最初からアンドロイドの事を怖がって道具扱いしかできないようなキャラクターは居ない(居るけど脇役)ですよね。なので、凄まじいテンポの良さとも相まって、いきなり終着点に行き着いてしまう。怖くない視聴者には心地よいけれど、怖い視聴者にとっては急過ぎると感じられたかも知れません。
コミック版は、「怖い」人達に少し光が当たります。そのお陰で終着点への道程は印象が違って見えます。僕には「ゆったり」と感じられましたが、どうでしょうか。
つづき はよ
随分前から続きマダー?を叫んでいるんですがまだなんでしょうか。特にコミック版3巻のラストではついにあのキャラがイヴの時間にやってきてしまう!という場面で終わります。この後の話は多分映像化されないでしょうけど…気になる…!
サカサマのパテマも気になっていますが、僕はイヴの時間の続きが観たい!
最大の違い
アニメ版とコミック版の最大の違い、それは
- アニメ版のサミィさんは綺麗なお姉さん
- コミック版のサミィちゃんは可愛いお嬢さん
絵柄の問題ではなくね!演出的に! サミィが芦森主任のラボで目覚めた後のシーンとかもうロリ可愛い。
ただ潮月先生、サミィのその服は露出多すぎてどうなの…!?
というわけで、サミィちゃんの可愛い一面をもっと知りたいアニメファンはコミック版にも手を出すべき。
アンドロイドが可愛ければ少なくとも人類の半分は怖いと感じないからね!
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