久しぶりに新しい作品に手を出したのでご紹介。週刊ジャンプにて連載中の「暗殺教室」第1巻です。
タイトルからしてインモラルな感じですがそんなダーティなお話ではなく、ストーリーのあるギャグ漫画という分類になるんでしょうか。ヒット対象は↑こんな顔の謎生物ですし。
でも僕は、どちらかというと『異色だけどばっちり教師モノだなぁ』と感じながら読みました。
以下、ネタバレにならない感じで内容紹介です。
世界中が殺そうとしているのにどうやっても殺せない先生なので「殺せんせー」と呼ばれる彼(?)は、1年後に地球を爆破する事を予告しています。既に月が爆られているので冗談や狂言ではありません。
逃げ回らずに教師をしている(理由は不明)間に、殺せるものなら殺してみろと生徒を煽る殺せんせーと、殺らないと1年後に自分も死ぬので必死な生徒達の、面白おかしい関係。生徒達からすればたまったもんじゃないですけどね!
殺せんせーの見た目がタコ型宇宙人みたいに人間離れしてるからまだ良いようなものの、もしシリアスに描いたらどこまでも暗くなれる設定ではあると思います。
そう感じさせない為にもかなりギャグが入りますが、それでも教師モノとして感じられるのは、必死さがあるからだと思います。生徒は殺そうと必死。先生も殺されまいと(たまに)必死。なおかつ先生は、生徒を傷つけない事にも必死。
むしろ今や、こういう設定にでもしない限り、先生と生徒がお互いに必死な状況にリアリティを感じないですよね。昭和臭のする教師モノを今見たら、『どうしてこの人達こんなに必死なの』って思っちゃいます。
殺す事は愛であるなどと断言する変態も漫画の世界では結構よく見られますが、そんなに仰々しい話ではなく、もっと実際的な話です。
殺そうとすれば、相手を良く知るしか無い。
殺そうとすれば、相手の信頼を得るしか無い。
殺そうとすれば、自分を磨いて挑むしか無い。
これって、例えば相手に愛されたい場合にやる事と殆ど一緒じゃないですか。っていう。
殺さないと殺しますよという舞台設定自体、仲良くなる為のお膳立てみたいなもので、情報収集担当(他に目立った能がない)主人公なんかは既にかなり殺せんせーのことを好きになっているようです。
でも殺さないといけない辺り残酷ですが。
殺せんせーを傷つける為には、人間にとって無害なBB弾にしか見えない弾や柔らかいゴム状のナイフ等が有効という設定もあり、実はとても優しい設定・世界観のように思います。
むしろ殺せんせー以外の設定の方がよっぽど残酷ですよ。嫌だわこんな中学校。
殺という漢字を一度にこんなに沢山使ったのは多分初めてです。きっと第2巻の紹介を書く時まで使う事はないでしょう。
1巻は売り切れの店舗もあってちょっと捜し歩く事になったので、次は予約でもしておこうかな?
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