(第二弾「ふたご島からの脱出」レビューは→こちら)
なお、本エントリーには書籍内容のネタバレ・ヒント・解答などは一切含まれておりません。コメント等でご質問を頂いたとしても回答は致しかねます。
謎に挑んで壁に突き当たり悩み探し回る過程こそが、本書の楽しさだからです。僕にそれを奪う事はできません。
リアル脱出ゲームとは
知っている方には「クリムゾンルーム」とか言うと一発でピンとくるんですが、ブラウザで遊ぶ脱出ゲームというジャンルが一時期流行りました。
多くはFLASHで作られていて、「目を覚ますと、見覚えのない部屋に閉じ込められていた」から始まります。部屋のあちこちに隠された謎の暗号文やらパズルを解きながら、最終的に部屋から脱出できればクリアという、シンプルなゲームです。
これをリアルでやっちゃおうというのがリアル脱出ゲーム。言ってしまえばそれまでなんですが、実際やってみるとコレが他にない体験なんですよ。大の大人が会場を歩き回ってヒントを探し、頭を付き合わせて(基本チーム戦です)他愛もない謎に挑むというのは。
他愛もないと言っても難易度がヌルいという意味ではありません。僕は2度参加して2度とも失敗していますし、どちらも成功者の割合は10%弱だったように記憶しています。この比率もよくできていて、誰もクリアできないようなものならそこまで悔しくもないと思うんですよね。でも目の前にクリアしたチームがいるので、自分達の失敗が心底悔しい、それでまた別のリアル脱出ゲームに参加したくなる…というスパイラルに現在ハマっております(苦笑)。
人狼村からの脱出@ゲームブック
懐かしのゲームブック形式で脱出ゲームを進めるのが本書です。さらに全ての謎を解いた上で公式ホームページに答えを入力するとエンディングが読めるという仕掛けつき(本の中に書いてあると、謎が解けなくても読めてしまいますからね。その辺は割とシビアというかS仕様です)。
「脱出ゲームをリアル化したものを更に書籍化するって、それなら最初からバーチャルでいいじゃん」と最初はちょっと思ったんですが、随所に「本でなければ成立しない謎」が仕掛けられていて、これはゲームブックという形を活かした構成になっていると唸らせられました。
難易度感
僕はこの本に取り組み始めてから約4日でクリアしました。内訳は以下のような感じ。
- 1日目:見落としをしたり無用なやり直しや回り道をしてしまって変に時間をとられてしまい、ゲーム内の1日目のみクリア。やり方が悪かった。
- 2日目:初日の経験を生かして効率的なプレイング。サクサク進む。ゲーム内の2〜5日目まで一気にクリア。
- 3日目:最後の謎に詰まる。悩んで色々試すも全て空振り。不貞寝。
- 4日目:試してみた解法がばっちりヒットして完全クリア。エンディングに到達。
最後の謎に関しては若干、自力で解けるのかどうか心配になる手応えでしたが、どうにかクリアできました。全体として程よい難易度であったと思います。もうちょっと難しくてもギリギリありかな?という感じ。
ちなみに、前提となる知識のようなものは殆どないので、中学生レベルまでの漢字が読めれば全ての問題を解けるものと思います。むしろ大人ほど発想が堅くて躓きやすそう。そんな頭の体操でした。
汝は人狼なりや?
本書は、「汝は人狼なりや?」というTRPGの設定を土台にしています。が、あくまで土台なので、いわゆる人狼ではありません。
だって、人狼プレイヤーから言わせてもらうならば:
- 自称巫女の占いがフリーダム過ぎる。両吊りで。
- しかも占い結果が余りにも。吊りでしょ。
- 吊りを行わないから終盤でグレーの容疑者が多すぎる。吊っとけば良かったんや。
※「人狼村からの脱出」では、人狼が人を殺す事はあっても、人が人を多数決で殺すなんていうインモラルでダーティな展開はありません。ご安心下さい。
はじめまして。
返信削除脱出ゲーム大好きで、bookもすぐに手にいれたのですが…。一日目のDの数字だけがわからずずっと先に進めていません。
何かヒントをいただけたらうれしいです。
是非お願いします。
かおりさん
削除せっかくコメント頂いたのに残念ですが、冒頭に書いた通りヒントは出せません。
ルール違反になってしまいますから…。
丹念に全ての場所を回って、全員の話を聞いて下さい。答えは必ずその中にあります。
頑張って悩んで、楽しい脱出ライフをお送り下さいませ!