めだかちゃんの好感度が下がるんじゃないか、という不安を覚えました。でも、その好感度が下がる所も含めて西尾維新の考える「主人公性」なんですかねぇ。
以下、ネタバレあります。ご注意下さい。
感覚的にはウザいめだかちゃん
言動だけみるとイラッとさせられる所が大変に多いように感じます。
- 幼馴染の扱いを「稀少性がなくなった」「敵に回した方がおもしろい」という理由で扱いをガラリと変える
- 弱い人の心を理解する為の廃神モードを戦いに使っちゃう
- 仲間っていうか足枷でしたけど何か?
主人公であるが故
でも、上で挙げたような要素って全部いわゆるジャンプ的主人公の性質が悪い方向に出ただけと言えなくもないんですよね。
- 抜きん出た天才性が故に全力を出せる機会に飢えている(敵の存在、大歓迎)
- ジャンプ的バトルは心の葛藤ではなく殴る蹴る(ソースはバクマン。)
- 常に仲間を気遣う優しい心(?)
めだかちゃんの完璧さはバトル方面に特化しているのか、他人の気持ちに全然共感できない事は大きな欠点です。
その欠点も含めてめだかちゃんを好きになるには、彼女が主人公性ゆえに背負ってきた重荷に共感してあげる必要があるかも知れません。善吉ちゃんを含む凡人には共感し難いのですが。
善吉ちゃんの進む道
彼がどんなスキルを望んだのか、ジャンプ本誌を読んでいないので知らないのですが、非常にワクワクしますね。何を言い出したやら。
彼の原動力は「めだかちゃんと一緒にいる」ですから、方向性は2通り考えられます。
- 善吉を主人公化する
- めだかを凡人化する
それなりに西尾維新作品を読んできましたが、頻繁にでてくるテーマが「落ちこぼれが普通の社会でなんとかやっていく」という事です。
ただ、普通の社会で普通にやっていけないのは落ちこぼれだけではなくって、(少年漫画の)主人公もなんですよね。だから引っくり返して、「図抜けた才能を持つ主人公が普通の社会でなんとかやっていく」という方向に話が転がったら面白いなと。
ただそれでいくと、上の2つはどっちもダメなんですよ。2人が主人公になっても結局凡人との齟齬はありますし、めだかを凡人化したらそれは「普通の人が普通の社会で普通に生きる」になってしまうので。
ということは、
- 世の中全員を主人公にしちゃう
ただ、もし仮にめだかちゃんが「却本作り」をプラス方向に「完成」させていれば、あながち不可能でもなさそうなんだけど。
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