2012/12/27

漫画感想)Landreaall(21)/おがきちか

クリスマスの夜はランドリ読んでました。ハッピー・メリー・クリスマス。

ランドリオールを読んだ時の感想って、いつもは名状しがたい混沌なんですが、21巻は違いました。この巻の感想は、あっさり一言。こうです。

不安。

心配と言い換えても構いません。
これまでにも何度となく話にはあがっていた戦争という『過去』は、未だ決して『歴史』と呼べるほど遠くへは行ってませんでした。
改めてそのことを見せつける展開が、21巻には満ちています。

どこに行き着くのか分からなかったDXの失恋話も、ロビンの父親探しも、全て内戦という渦に巻き込まれてしまうのでしょうか?そんな嫌な予感が頭から離れません。

以下、印象的な画面の引用などしつつ。
あらすじ紹介はしますがネタバレってほどではないのでご安心ください。


※注
『今後が怖い/悲しい展開になりそうで不安だ』と書き連ねますが、連載中の本誌は読んでないので、全然的外れな予想をしている可能性が高いです。ペシミスト風のネタとご理解ください。


ライナスとルーディーの過去話

何年前かはっきり書かれていませんが、なんとなく7~8年くらい前の話に見えます。こんな最近に、直接的な命のやりとりをしてたんですね…。

死の罠にかかったその一瞬の中で、自らの命を顧みずにライナスを生かそうとする大人達の手。手。手。
ライナスはなんとか生き残りますが、死んでしまった大人達の手のイメージが幻影となってとり憑いてしまいました。

まだ幼い彼は、大人達の魂が復讐を望んでいるものと解釈しちゃう。
その解釈には彼自身の憎しみが色濃く反映されていますが、それも無理からぬことと思います。むしろこの流れで『殺しちゃダメだ』と言えるルーディーがすげぇよ。

ただそれは、ルーディーが優しい子だからという理由ではないように感じます。
彼は多分、『過ぎ去ったものはもう手が届かないもの』として割り切るドライさを持ち合わせていて、だから享楽的に見えたりもしてしまうのでしょう。


ロビンの父親について

イオンがこういう事に気付く(←)のは珍しいことなので、つまりそれだけ大変なことっちゅーわけです。具体的には、その為に命を取ったり取られたりが普通に発生するくらいの事態です。


実際、21巻ラストに出てくる方々はいきなり殺る気まんまん(→)。この危険な相手に、DXが割とヤバそうな失敗をしてしまい…。ああ、心配だ。

DXが失敗したのは

失恋で凹んでいたから、ではありません。


六甲が居ないんです。もうそれだけで超不安。そのせいでDXも調子を崩していますし。
なんで六甲が居ないかというと、リゲインが連れてっちゃったから。

DXの馬上槍試合を観に、ついでに諸々の仕事を片付ける為に王都にきていたリゲインとファレルは、エカリープに帰らず次の任務に出掛けると言うのです。

六甲はその護衛としてついて行きますが、その分護衛を減らして出立を早める(大人数でゴテゴテするのは奥様が嫌なんですって!)とか、もう何のフラグなんですか止めて下さい。心配だ。

六甲もリゲインもファレルも、戦闘能力は高いので滅多なことは無いと思いたいですが、個人の武技ではどうしようもない罠などもありえます。
その上、この旅の行く先では六甲の術が一部使えなくなるとか。もう、ランドリには珍しくミエミエのフラグがぎゅんぎゅんきてます。だから嘘フラグだと良いんですが。

傷ついた六甲が一人で帰ってきて、両親行方不明とかいう展開になったらイオンがぐっちゃぐちゃになる。うううう。やだなあ、不安だなあ。

王は

で、この人なら安心だろうと思われていた新しい王、ファラオン卿ですが。
この人はこの人で、腹に何かを持っている。危険なものかは分からないけど、多分『誰も把握してない何か』を抱えている。


うひー。そんな人を王にしちゃいました。もうしちゃったんです。うひー。
制度的にはさほど強権を振るえなくなってるという話ですが、陰謀めいたアレコレを動かす力を強固にしたのは確かです。怖い怖い。

そして王妃は

最後に挙げる不安要素は、王妃になってしまったディア嬢。
彼女は、性格的に伏魔殿的な陰謀とは縁遠いと思ってましたが…

好奇心旺盛という要素。
ファラオン卿が何かを抱えていて、それを誰かが暴いてしまうとしたら、それはディア嬢しかありえないのではないか。
秘密を知ってしまった王妃を、王はどう扱うか。

殺す?いやいや。
閉じ込める?まさか。

これまで散々伏せられてきた線があるじゃないですか。『記憶に干渉する類の天恵』。先生と呼ぶ以上、ファラオン卿だって使えるのでしょう。 

あれ?仮にそういう事態になって、ディアの様子がおかしくなったら、最初に気付くのはイオンでしょうから、イオンの身も危ないんじゃない?六甲いないのに?


きりがないので止めます。
僕の不安を止めるのは、次の巻しかありません!止めてくれるか加速されるかは、まだ分かんないけど。

    

右の限定版には、オマケ冊子と『クレッシェンドマリオン』のドラマCDがついてきました♪




※本投稿中にある漫画の画像は全て『Landreaall』からの引用であり、著作権は元の著者のものです。

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