2012/05/06

漫画感想)バクマン。(18)/小畑健・大場つぐみ

表紙が平丸さんと蒼樹さんという時点で嬉しくなってしまいました。バクマン。18巻のご紹介。


この巻では主人公コンビとエイジとのバトル展開が熱く進みましたね。読み応えがありました。
それはいいんですが、どうも僕の読みたい漫画像みたいなものと、彼らが理想とする漫画像には随分開きがあったんだなぁ…と思ってしまう展開も。そして、その開きがちょっと縮まった事が嬉しいなぁ。
どんな漫画が好きで、どんな漫画が嫌いでしょうか。僕は引き伸ばしが一番嫌いです。

以下、ネタバレちょっとだけ有り。


バクマン。の主人公であるサイコーとシュージンは、自分達の作品がアニメ化される事を大きな目標としてきました。その為にはジャンプの看板と言えるような人気漫画として長く支持されなければならないと考えていました。

(実際の所、最近はアニメ化のハードルが随分下がった印象がありますが…)

この「長続きする」というポイントは、作る側・売る側からすれば重視するのは当然でしょう。
1つの作品を作るのにかかる気力と労力、ヒット作品が長く売れるという収益安定などを考えると、長ければ長いほど良いという考えも分かります。

しかし読む側からすると、別に長い事は作品の評価を高めたりはしません。
むしろ長すぎると途中から読むのがかったるくなったりします。

かといって、安心院さんが唱えた「コミックス10巻以上続くのは駄作」説も極端な話で、つまり長かろうが短かろうが良いものは良い。
だから、今回のサイコーの発言には「やっとそこに気づいてくれたか」という思いでした。

今シュージンが挙げた看板マンガみたいに大人気で長く続くのが1番いいと思う…
けど俺はそれだけが看板とか名作と言われる作品じゃないと思う
「REVERSI」はそういうタイプのマンガじゃない
一気に駆け抜けるマンガがあったっていいだろ

ー「バクマン(18)」158話より

激しく同意。

なお、「短いけど良かった漫画」で僕が最初に思いついたのは『望郷戦士』でした。古いですが。
改めて確認するとコミックス7巻で完結しています。印象としてはもっと短く駆け抜けた感じだったんですけどね。

(この部分に望郷戦士のamazonリンクを貼ろうとしたら、古過ぎるのか中古品しか扱ってない事が分かって軽くショック。名作だと思うのになぁ)

平丸さんと蒼樹さん

ああもう蒼樹さん可愛いなぁ。反則といっても良い。ズルいってレベル。

お願いする蒼樹さん
くるくるが可愛い蒼樹さん
何かに気づいて頬を染める蒼樹さん

とんでもない事を言われてうっかりときめく蒼樹さん
しかしこの告白はなんとも平丸さんらしいですね!そりゃ蒼樹さんに文句言われるのも仕方ない。でもこれが彼にとっての偽らざる気持ちだし、それをストレートに伝えたという点で評価して頂きたい。

ただ、観覧車のシーンを読む際、「がんばって」という台詞を読んだ時点で電車男 を連想してしまって少々萎えました。パクリとかそういう事では全くないと思いますが、電車男でも告白のシーンに同じ台詞があるもんで。
まぁそれも蒼樹さんなら余裕で許せてしまいますけどね。

平丸さんが今後まじめに漫画を描くかというと、それはまた怪しいですが。まじめに働く平丸さんなんて平丸さんじゃないっ!

0 件のコメント:

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...