下巻じゃなくて中巻かよ!というツッコミは作者の方も承知しているらしく、後書きで「なにも余計なことを詰め込んでいるわけではなくてですね。」と書いています。
確かに。
バトルあり虐殺ありおっぱいあり、そしてラストはとんでもない崩壊で次巻に続くという、削れる所が見当たらない読み応えのある内容です。
ネタバレありありのレビューは以下から。
なお、BLAZBLUE世界の年表は前作の拙レビューにまとめてあります。
時系列と残務処理
PHASE SHIFT2の直後、つまり2108年の冒頭から物語は始まります。そして今回のヒキとなるイシャナ崩壊(発見)までは、はっきり記載はありませんが長く見積もっても数カ月しか経っていないように読み取れます。
暗黒大戦の集結は2110年です。あと2年もある…!下巻が戦争終結までを描くならば、2年分の内容が盛り込まれる事となります。描くべき事件は多いですよ〜。
- タケミカヅチとニルヴァーナ以外のアークエネミーの開発
- 無兆鈴にトリニティの精神が取り込まれる件
- テルミ、強制拘束を解かれるも何らかの封印を受ける?
- 逆に強制拘束をかけられてファントム誕生(ナインでいいのか?)
- テルミ関連ではタカマガハラの介入がきっとあり、て事はレイチェルも…
本筋はあくまで「黒き獣との戦い≒セリカとラグナの再会」の部分でしょう。そして約90年後、シスター・セリカとラグナの関係にどう繋がっていくのか。ラグナはどこから来てどこに帰るのか。みたいな。
それから、何らかの原因でセリカが分裂して片方が未来に送られる的な事件があると都合がいいですよね。そういう事が起こっていれば、ゲーム本編の次回作にセリカがプレイアブルキャラで登場できますから…(笑)
これだけ盛りだくさんだと、次巻・PHASE SHIFT4が出る前に3.5とか出ちゃうかも知れませんね!
セリカまじヒロイン
ぶるらじパーソナリティの女性陣がどんなに怯えようとも(※)、セリカのヒロインっぷりが止まりません。特にハクメンやラグナと絡んだセリカが素晴らしいですね。よきヒーローあってのよきヒロインという事でしょうか。
※詳しくはぶるらじW第7回~正ヒロインの座、私がいただきます!~にて
森Pの描いたセリカのイラストが巻末に載っているんですが、これにしたって明らかにノエルやツバキよりも…その…胸が。
ペロペロ(^ω^)ペロペロ |
セリカは改めて己を見下ろし、いささか不満顔で自分の胸に手をあてる。
セリカとて決して足りないほうではないけれど、こうして圧倒的な比較対象を眼前に並べられると、色々と思うこともある。
ー「PHASE SHIFT3」第三章より
|
ナインとトリニティがデカ過ぎるだけ。
別に胸のサイズとヒロインの座は関係ないはずですが、ノエル辺りは気にして落ち込みそう。
森Pのセリカに対する入れ込みっぷりは、冨澤Pのアリサに対する愛情(GOD EATERシリーズ)を連想させるものがあります。やっぱこういう方の原動力って愛なんですかね。
獣兵衛ぇぇぁぁ!
女性陣を含めてもBLAZBLUE世界最萌の存在である獣兵衛(異論は認めません)は、ゲーム中の時代ではゆったりしたコートを着ていますが、大戦中は鎧を着用していたそうです。
そのイラストがやはり巻末に収録されているので、それはそれで見て欲しいと思うのですが、
表紙。うっかりしてると見落とすレベル |
もっともっと!
暗黒大戦編も凄く面白いのでもっと読んでいたいのですが、ノベライズ等でスピンオフして欲しい部分がまだまだいっぱいあるんですよ。イカルガ内戦とか。
いっそイカルガ内戦は、ジンを主人公にして忍者を倒していくファイナルファイトっぽいゲームでもアリな気がします(ナシだろ)。
とにかく、BLAZBLUEシリーズはまだ懐が深いのです。もうちょっとだけ刊行ペースが早かったら…嬉しいなあ。
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