リアル脱出ゲームイベントですっかり定番になったSCRAPが仕掛ける脱出ゲームブックの第二段、「ふたご島からの脱出」のご紹介。
前作「人狼村からの脱出」についてはこちらでレビューしました(リアル脱出ゲームとは何か、脱出ゲームブックとは何かについても解説しています)。
今回は簡易レビューで済ませてしまいます。
(ネタバレやヒントは一切出さない・出せないのは前回と同じです)
良い側面
今回は「少年の書」「少女の書」が二冊で一組になっており、どちらから進めても良いことになっています。ただ、一方だけを進めていくと必ずどこかで行き詰るので、その時はもう一方に移って話を進めることになります。
読者(=プレイヤー)が、一方で詰まってもう一方に活路を求めている時には、物語内での少年または少女も「にっちもさっちも行かない状況」に追い込まれていて、助けを要している事が多いです。そうした意味で、現実と物語がリンクする様は面白かったですし、二冊一組という取り組み自体が挑戦的なものだったと思います。
また全体的に、パズルはシンプルで謎は分かり易く作られています。脱出ゲームブックを初めてプレイされる方には適していると思います。
悪い側面
本が二冊あるという事実が単に煩雑さに繋がっているという面も否定し切れません。物理的にあっちをめくり、こっちをめくりと忙しくなってしまいます。
仮に行き詰ってしまって全ての場所を巡るなどとなると、もう気が遠くなるような時間がかかってしまうことでしょう。
前作「人狼村からの脱出」は難しすぎるという苦情でも相次いだのでしょうか?はっきりいって「ふたご島からの脱出」には歯ごたえを感じませんでした。簡単過ぎるように思います。
まぁ難易度設定は人それぞれですからどの辺りが正解という事はないんですが…。それ以上に「ふたご島」は、使っていない思わせぶりな手がかりがあったり、最後の部分をあてずっぽでクリアしうる所などが気にかかりました。それはどちらも脱出ゲーム的には好ましくないと思うのですがね。
今回は簡単に、以上です。
※コメントなどで質問など頂いてもお答え致しかねますのでご了承下さい。
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